南米ポルトガル語EUポルトガル語

南米ポルトガル語とEUポルトガル語は、基本的に同じ言語であるポルトガル語を指していますが、地理的な要因や歴史的な背景から、一部の違いがあります。

南米ポルトガル語は、主にブラジルで話されるポルトガル語を指し、EUポルトガル語は、ヨーロッパ(主にポルトガル)で話されるポルトガル語を指します。

以下は、南米ポルトガル語(ブラジルポルトガル語)とEUポルトガル語(ヨーロッパポルトガル語)の主な違いです。

発音:

発音面では、南米ポルトガル語(ブラジルポルトガル語)は一般的に柔らかく、リズミカルな印象があります。一方、EUポルトガル語は、発音がより硬く、鼻音が強調される傾向があります。

文法:

文法面では、両方のバリエーションで共通点が多いものの、一部の違いがあります。例えば、ブラジルポルトガル語では、過去完了形(pretérito perfeito composto)がほとんど使われず、過去形(pretérito perfeito simples)がより一般的です。また、EUポルトガル語では、縮約形の冠詞がより一般的であり、ブラジルポルトガル語では、非縮約形がよく使われます。

語彙:

語彙面では、南米ポルトガル語とEUポルトガル語の間に、一部の単語や表現の違いがあります。これは、ブラジルとポルトガルの文化的・歴史的な違いや、ブラジルでの先住民族やアフリカ系の影響、さらには英語やスペイン語など他言語からの借用語の違いによるものです。

口語表現:

口語表現では、南米ポルトガル語(ブラジルポルトガル語)は、よりカジュアルで親しみやすい印象があります。一方、EUポルトガル語は、よりフォーマルで礼儀正しい言い回しが一般的です。

これらの違いにもかかわらず、南米ポルトガらず、南米ポルトガル語(ブラジルポルトガル語)とEUポルトガル語(ヨーロッパポルトガル語)は、基本的に相互理解可能です。

以下は、南米ポルトガル語(ブラジルポルトガル語)とEUポルトガル語(ヨーロッパポルトガル語)のいくつかの語彙の違いの例です。

自動車:

ブラジルポルトガル語では、「carro」、ヨーロッパポルトガル語では、automóvel」や「carro」。

電車:

ブラジルポルトガル語では、「trem」、ヨーロッパポルトガル語では、「comboio」。

アイスクリーム:

ブラジルポルトガル語では、「sorvete」、ヨーロッパポルトガル語では、「gelado」。

バス:

ブラジルポルトガル語では、「ônibus」、ヨーロッパポルトガル語では、「autocarro」。