中東
エジプト
現在のエジプトではアラビア語が公用語です。
これは、イスラムの征服当時にもたらされたもので、エジプトのイスラム化と同時に普及していきました。
ただし、公用語となっているのは正則アラビア語(フスハー)ですが、実際に用いられているのはアラビア語エジプト方言です。
エジプト語
古代エジプトの公用語であったエジプト語(4世紀以降の近代エジプト語はコプト語の名で知られています。)は、現在では少数のキリスト教徒が典礼言語として使用するほかは、エジプトの歴史に興味を持つ知識層が学んでいるだけであり、これを話せる国民は極めて少数です。日常言語としてコプト語を使用する母語話者は、数十名程度です。
その他、教育・ビジネスにおいては、「英語」、文化においては、「フランス語」なども使用されているます。
イラク
2004年のイラク憲法改正以来クルド語がアラビア語と共に正式な公用語に追加されました。
その他アルメニア語、アゼリー語や現代アラム語 (アッシリア語) なども少数ながら使われています。
- 書き言葉としてのアラビア語書き言葉としてのアラビア語 (フスハー) は、アラブ世界で統一されています。これはコーランが基準となっているからで、話し言葉としてのアラビア語 (アーンミーヤ) は、地域によって異なります。エジプト方言は、映画やテレビ放送の言葉として広く流通していますが、この他にマグレブ方言、シリア方言、湾岸方言、アラビア半島方言などが認められています。
サウジアラビア
公用語が古典アラビア語で、日常生活での共通口語は、サウジアラビアの現代口語アラビア語変種です。
その他の言語
- 方言1:アラビア語ヒジャーズ方言 (約600万人) – アラビア半島の紅海沿岸の地方
- 方言2:アラビア語ナジュド方言 (約800万人) – アラビア半島の中央部にある高原地帯
- 方言3:アラビア語湾岸方言 (約20万人) – ペルシャ湾岸
外国人労働者の母語として、以下のような言語が話されています。
イラン
主要な言語は、ペルシア語、アゼルバイジャン語、クルド語、ロル語、ギラキ語、マーザンダラーン語、バローチー語、アラビア語、トルクメン語、ドマーリー語、ガシュガーイー語、タリシュ語です。
トルコ
トルコ語は、アゼルバイジャン語やトルクメン語と同じテュルク諸語の南西語群(オグズ語群)に属する言語です。
公用語のトルコ語:84.54%の他にクルド語:11.97%、アラビア語:1.38%、ザザキ語:1.01%などが話されています。
イスラエル
現代イスラエルの公用語であるヘブライ語は、古代ヘブライ語を元に20世紀になって復元されたものです。
全くの文章語となっていた言語が復元されて、「公用語」にまでなったのは、これが唯一のケースです。
上記の理由から、現代ヘブライ語の方言はないとされています。
イスラエルで使用されるその他の言語
- イスラエル中北部やヨルダン川西岸地区に多く住むアラブ人は、アラビア語の「ヨルダン定住方言」を、
- イスラエル南部に多いアラブ人は「ネゲヴ・ベドウィン方言」を、
- エルサレムのアラブ人は「エルサレム方言」を、
- ゴラン高原の住民は「ハウラン方言」を話します。
それらは全てシリアからシナイ半島にかけて話される「シリア・パレスチナ方言」の一部であるとされています。
翻訳料金の目安
原文 | 訳文 | 単価 | 備考 | |
日本語 | ⇒ | 英語 | 12~24円 | /1文字 |
日本語 | ⇒ | アラビア語 | 17~34円 | /1文字 |
日本語 | ⇒ | ペルシア語 | 17~34円 | /1文字 |
英語 | ⇒ | 日本語 | 16~32円 | /1ワード |
アラビア語 | ⇒ | 日本語 | 25~50円 | /1ワード |
英語 | ⇒ | アラビア語 | 22~44円 | /1ワード |
アラビア語 | ⇒ | 英語 | 25~50円 | /1ワード |
ペルシア御 | ⇒ | 英語 | 26~52円 | /1ワード |
クルド語 | ⇒ | |||
トルコ語 | ⇒ | |||
ヘブライ語 | ⇒ | |||
アフリカ諸国
アフリカ諸国の言語につきましては、対応できないものもあるため、直接お問い合わせください。
国名 | 主要言語 | 人口(100万人) |
ナイジェリア連邦共和国 | 英語、各民族語 | 140.4 |
エチオピア連邦民主共和国 | アムハラ語、英語 | 73.8 |
エジプト・アラブ共和国 | アラビア語 | 72.8 |
南アフリカ共和国 | 英語、アフリカーンス語、ズールー語、コサ語(ほか、計11言語が公用語) | 44.8 |
ケニア共和国 | 英語、スワヒリ語 | 38.6 |
アルジェリア民主人民共和国 | アラビア語、ベルベル語、仏語 | 34.5 |
タンザニア連合共和国 | スワヒリ語、英語 | 34.4 |
スーダン共和国 | アラビア語、英語 | 34.2 |
コンゴ民主共和国 | 仏語、キコンゴ語、リンガラ語 | 29.9 |
モロッコ王国 | アラビア語、仏語 | 29.7 |
ウガンダ共和国 | 英語、スワヒリ語、ルガンダ語 | 24.4 |
ガーナ共和国 | 英語 | 24.2 |
モザンビーク共和国 | ポルトガル語 | 20.3 |
カメルーン共和国 | 仏語、英語 | 17.1 |
コートジボワール共和国 | 仏語 | 15.4 |
マリ共和国 | 仏語、バンバラ語 | 14.5 |
ブルキナファソ | 仏語、モシ語、ディウラ語、グルマンチェ語 | 14.2 |
マラウイ共和国 | 英語、チェワ語 | 13.1 |
ザンビア共和国 | 英語、ベンバ語、ニャンジァ語、トンガ語 | 13.0 |
マダガスカル共和国 | マダガスカル語、仏語、英語 | 12.2 |
言語に関する情報は、『ウィキペディア(Wikipedia)』の記載を引用させていただきました。