小数点と千の位の区切りに使用する記号は、国や言語によって異なります。一般的な表記方法は以下の通りです。

1.小数点

英語圏(アメリカ、イギリス、カナダなど)では、小数点としてピリオド(.)を使用します。
大陸ヨーロッパ、ラテンアメリカ、およびその他の多くの国では、小数点としてカンマ(,)を使用します。
一部の国では、小数点として中黒(・)やアラビア語のデシマルセパレータ(٫)が使用されることもあります。

2.千の位の区切り

英語圏では、千の位の区切りとしてカンマ(,)を使用します(例: 1,000)。
大陸ヨーロッパ、ラテンアメリカ、およびその他の多くの国では、千の位の区切りとしてスペース、中黒(・)、またはアポストロフィ(’)を使用します(例: 1 000、1・000、1’000)。
一部の国では、千の位の区切りとしてピリオド(.)が使用されることもあります(例: 1.000)。

小数点に「,」を使用している国を以下に列挙します。

インドネシア

ドイツ

イタリア

スペイン

フランス

オランダ

ベルギー

ポルトガル

ブラジル

ルクセンブルク

スイス(一部の地域)

ギリシャ

トルコ

これらの国では、小数点の代わりに「.」が千の区切りに使用されることが一般的です。例えば、3.14159265は、これらの国では「3,14159265」と表記されます。ただし、これらの国でも一部の場合、小数点に「.」が使用されることがあります。また、国によっては、小数点と千の区切りに逆の記号を使用する場合もあります。

 

国際標準化機構(ISO)では、小数点の区切りに「.」を使用し、千の位の区切りには「,」を使用することが推奨されています。これにより、異なる国や地域で作成された文書でも、数値の書式を一定にすることができます。

コンピューターのプログラミングにおいても、小数点や千の位の区切りに関する問題が発生することがあります。

たとえば、一部のプログラム言語では、小数点を表すために「.」を使用する一方、他のプログラム言語では「,」を使用する場合があります。これらの違いが原因で、プログラムの動作に問題が生じることがあります。

そのため、プログラムを書く際には、使用するプログラム言語やライブラリに合わせた小数点や千の位の区切りの書き方を遵守することが重要です。

総じて言えることは、小数点や千の位の区切りは、国や地域、用途、文脈によって異なるということです。

そのため、相手方の文化や言語に敏感になり、適切な書き方を選ぶことが重要です。

また、異なる文化や言語とのコミュニケーションにおいては、小数点や千の位の区切りの書き方だけでなく、数字の表記方法や単位の使い方なども留意する必要があります。