中国語は、シナ・チベット語族に属する言語であり、中華人民共和国・中華民国・シンガポールの公用語であるほか、世界各国にいる華僑・華人たちの間で話されています。中国語を母語とする人は約12億人で、第二言語としても約2億人が使用しているといわれており、世界最大の母語話者人口を有します。また国際連合における公用語の一つです。

 

国民の意思疎通を容易にするため、中国では、中央政府の標準語政策により、北方語の発音・語彙と近代口語小説の文法を基に作られた「普通話」 (pǔtōnghuà) が教育や放送で取り入れられ、標準語・共通語とされています。一般的に、全人口の7割程度が普通話を理解するといわれ、方言話者の若い世代は普通話とのバイリンガルとなっていることが多いです。

 

簡体字と繁体字

中国語の共通文字体系である漢字の歴史は古く、漢字は中国独自の文字で、ラテン文字などのアルファベットと異なり、音節文字であり表意文字です。

 

中国大陸の中華人民共和国では、1956年に字画が少なく読みや構成で、統一性を高めた「簡体字」が正式採用されました。「簡体字」は、中国全土で使用されることが中央政府によって義務化され、シンガポールも中国語の表記として採用しました。これに対して、中華民国(台湾)・香港・マカオでは、基本的に簡体字以前の字体を維持した繁体字(正体字)が使用されています。

 

繁体字・簡体字は、それぞれの文化圏での政治的・技術史的な経緯から、コンピュータ処理においては全く互換性のない別の文字コード・文字セット体系(簡体字圏=GB 2312、繁体字圏=Big5)が使用されてきました。簡体字には複数の繁体字を1字にまとめて整理した形(多対一)をとったものがあることから、逆に簡体字から繁体字に変換する場合(一対多の使い分けが必要)、「头发(頭髪)」を「頭發」、「干杯(乾杯)」を「幹杯」とする類の誤変換が中国大陸のウェブサイトの繁体字版ページなどによく見られます。

北京語・広東語・台湾語・上海語・四川語について