クオックグー(Quốc ngữ)國語」は、ベトナム語ラテン文字による表記法であり、現代のベトナム語の公式な表記法です。

クオックグーは、17世紀にポルトガル人宣教師がベトナム語の音声をラテン文字で表記するために作成され、その後、改良が加えられ現代のクオックグーに至ります。「Quốc ngữ」という用語自体は、ベトナム語で「国の言葉」という意味があります。この表記法は、「ポルトガル式発音表記法」を起源としています。

クオックグーは、ベトナム語のアクセント符号、重声符号、子音、母音、合字、簡略表記を使用して表記されます。クオックグーは、アクセント符号を使用することで、同じアルファベットでも異なる発音を表現することができます。また、重声符号を使用することで、同じ母音を連続して表現することができます。

クオックグーは、ベトナムの教育や公文書、出版物、インターネットなど、広く使用されています。現代のベトナム語の学習者にとっては、クオックグーがベトナム語の学習の入り口となり、基本的な読み書きができるようになると、その後はアクセント符号や重声符号を正しく表現することが重要になります。

クオックグーは、ベトナム語をラテン文字で表記する方法の一つです。これは、かつてベトナム語は漢字で表記されていたため、読み書きができない一般民衆にもベトナム語を教育するために導入されたものです。

現在では、クオックグーがベトナム語の公用語であり、日常的に使用されています。また、ベトナム語を学ぶ人々にとっても、ベトナム語を学ぶ上で必須の知識となっています。

クオックグーは、ベトナム語の発音に合わせて特殊なアクセント記号を使用します。例えば、「ă, â, ê, ô, ơ, ư」などの記号があり、これらはそれぞれ特定の発音を表しています。

クオックグーでは、一つの文字で複数の音を表すことができます。例えば、「c, ch」や「s, x」などは、それぞれ「k, tsh」と「s, ks」という音を表します。