タイ語ラオス語は、同じ語族に属しており、文法や語彙の構造が非常に似ているため、相互理解が可能です。

以下は、タイ語とラオス語の類似点と差異のいくつかの例です。

発音

タイ語とラオス語は、両方ともトーン言語であるため、同じ単語でも異なるトーンで発音すると意味が異なる場合があります。両言語とも、5つの基本的なトーンがあります。

タイ語とラオス語では、いくつかの音が異なります。例えば、タイ語には「ค」のような高い音がありますが、ラオス語にはありません。また、ラオス語には「ວ」のような音がありますが、タイ語にはありません。

語彙

タイ語とラオス語には、共通の語彙が多く存在します。例えば、「こんにちは」は、タイ語で「สวัสดี」(sà-wàt-dii)、ラオス語で「ສະບາຍດີ」(sabaidee)といいます。また、「ありがとう」は、タイ語で「ขอบคุณ」(khàawp-khun)、ラオス語で「ຂອບ​ໃຈ​ທີ່​ໃຊ້​ກັບ」(khòp jai thii sai kǎb)といいます。

タイ語とラオス語の語彙にもいくつかの違いがあります。例えば、タイ語では「กิน」が「食べる」という意味ですが、ラオス語では「ເຂົ້າ」が同じ意味です。また、タイ語では「หลัง」が「後ろ」という意味ですが、ラオス語では「ຫມາກເຂົ້າ」が同じ意味です。

文法

タイ語とラオス語の文法の構造は、非常に似ています。両言語とも、主語-動詞-目的語の語順を持っています。また、両言語とも、疑問文を作るためには、文頭に疑問詞を置く必要があります。

タイ語とラオス語の文法にはいくつかの違いがあります。例えば、タイ語では形容詞は名詞の前に来ますが、ラオス語では逆になります。また、タイ語では助動詞「จะ」が未来形を表すのに使用されますが、ラオス語には存在しません。

書き言葉

タイ語とラオス語の書き言葉には、異なる文字が使用されます。タイ語はタイ文字を使用し、ラオス語はラオ文字を使用します。両方の文字は非常に似通っていますが、いくつかの違いがあります。

慣用句や表現

タイ語とラオス語には、同じまたは類似の慣用句や表現が多くあります。たとえば、「行ってきます」という意味の表現は、タイ語で「ไปแล้วนะ」(bpai léaw ná)、ラオス語で「ຂ້ອຍຈະມາຍອອກຕອນນີ້」(khow yaa maa-yòk tôn nii)といいます。

 

以上のように、タイ語とラオス語は、同じ語族に属しており、文法や語彙の構造が非常に似ています。そのため、両言語を話す人々は、比較的簡単に相互理解ができることがあります。