北京語(ペキンご)とは、中国の北京で話される中国語の方言で、北方方言に属します。

 

普通話(プゥトンホア)、国語、華語などと呼ばれる「現代標準中国語」は、北京の発音を基本としており、これを俗に北京語と呼ぶ場合もあるが、方言としての北京語とは完全に同じではありません。普通話(プゥトンホア)は、漢文の語彙語法を取り込んだ教養ある知識人の北京語(官話)を基準にしており、北京の街角で話される日常語とは異なります。

 

「普通話」(プゥトンホア)は、中華人民共和国において公用語として定められた「標準中国語」です。1950年代から1960年代にかけて共産党と人民政府により「普通話」(プゥトンホア)の名称と簡体字、ピンインの採用などその内容を法律として定められ、漢民族以外の民族も「普通話」を学ぶことが推奨されています。中国語圏外の外国語教育における「中国語」は、一般的に「普通話」を指します。

 

中華民国(台湾)の公用語である「国語」は、基本的に「普通話」と同一の言語とされますが、表記(繁体字、注音符号)や規範的な発音・語彙に一部差異があります。

 

標準中国語である普通話(プゥトンホア)は、香港、台湾、マカオ、シンガポール、マレーシアでも通じます。

 

広東語(カントンご)は、広州方言を基盤に成立した言語で、広州のみならず香港、マカオのほか、マレーシア、シンガポール、ブルネイの華人、及び各国にいる華僑と華人の一部にも多くの話者がいます。また欧米やオセアニアの華系社会でも主要な言語となっています。

 

香港は、1997年に中国に返還されてすでに20年以上経過しました。返還されてから「標準中国語」と「中国史」が必須科目になりましたので、今の香港の若い世代はもちろんのこと、非常に年配の方以外、ほとんどの世代の香港人は標準中国語を話せます。ただ家族や友達同士での会話となるとやはり広東語が主流です。

 

台湾は、香港よりもっと前、内戦後、1949年に国民党が台湾に引っ越ししてから、「北京語」によるの普及教育が始まり、すでに70年位の歴史があります。香港と違って、今はもはや家族、友達同士など身内でも北京語で会話している台湾人はとても多いです。台南ではまだ家族で方言「台湾語」(閩南語ミンナンご)を使っている家庭はありますが、台北では、ほとんどみんな北京語で会話しています。

閩南語(ミンナン語)は、中国の泉州方言と漳州方言を基盤に成立した言語で、主に閩南地方(中華人民共和国福建省南部)で話される言葉です。